小鳥餌の高騰について思うこと。
ここ1~2年の餌の高騰が特に著しいです。
10年前から餌の購入価格(20kg)の記録を残していましたので、少しばかり照会します。
①アワ(中国産)・・・2014年は1280円⇒昨年は3300円・・・それでもここ1年位は輸入出来されていないそうです。
代わりにアメリカ産アワ2900円が入って来ていますので助かっていますが、それでも2.2倍。
②ヒエ(豪州産)・・・2014年は2250円⇒今年は4450円・・・2倍です。
③大粒ヒマワリ・・・2014年は2700円⇒今年は5600円・・・2倍です。
④小粒ヒマワリ・・・2014年は2600円⇒今年は4850円
⑤麻の実・・・・・・・2014年は2600円⇒今年は6650円
その他の餌についても1.3~2.5倍、全体で平均1.85倍も値上がりしている事が判明しました。
勿論、購入する為にはこれに別途消費税と送料が掛かりますので、出費は相当なものになります。
これではブリーダーさんはやっていけません。
昨今、全国でブリーダーさんの数が激減していますが、その一番の原因は後継者が居ないことです。
後継者が居なくて高齢になって廃業される方が近年非常に多くなっているのです。
何故後継者が居ないか?と言いますと、はっきり言って儲からないからです。
儲からないと言う事は損をすると言うことになります。
餌の高騰もあり生き物の世話が大変なブリーダーさんはやっていけないのです。将来の展望が見えないと思います。
その点、ブローカーは小鳥を右から左に流す事で過大なマージンを得ています。
これは現代社会と酷似しているようにも思えてなりません。
投資・株など、生産を伴わないでお金や株等のやり取りをしたり、その仲介をする業種が確実に儲かる様になっています。
そんな世の中はどう考えてもおかしいと思います。いつかは破綻するはずです。
やはり第一に生産者がやって行けるような世の中の仕組みを再構築し直す必要があるのではないでしょうか。
今や世界はTPPで貿易の自由化に移行しつつありますが、これこそが一番の問題だと思っています。
地球環境問題、所得・生活格差問題、紛争問題等、人間がもたらす脅威に今直面しています。
市場を世界・地球規模に展開し更には宇宙にまで手を出そうとしていますが、この事は人類破滅を加速化します。
既存のものを如何にして保護し子孫の為に維持管理して行くかを真剣に考えなくてはいけない時代ではないでしょうか。
餌の高騰話から変な話に逸れましたが、私の独り言でした。